Glashütte Original and Meissen Unite German Craftsmanship in the Senator Meissen “Cherry Blossom”
グラスヒュッテ・オリジナルとマイセン——桜咲く磁器文字盤の芸術
1710年創業のドイツの名窯マイセンと、ザクセン地方の時計製造の伝統を受け継ぐグラスヒュッテ・オリジナル。卓越したクラフトマンシップを誇る両者が、日本の十月桜などの冬桜をモチーフにした新作〈セネタ・マイセン「Cherry Blossom」〉を発表した。マイセンの熟練した絵付師が手描きした磁器文字盤と、100時間のパワーリザーブを誇る自社製ムーブメントが融合。ドイツの伝統工芸と精密時計製造の技術が、儚くも美しい桜の姿を永遠にとどめる。
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by Revolution Japan. Oct 16, 2026 |
ドイツの名窯として世界的に知られるマイセン(MEISSEN)。その歴史は1710年、ザクセン選帝侯アウグスト強王の命によって、ドレスデン近郊のマイセンに王立磁器製作所が設立されたことに始まる。
それまでヨーロッパでは製造が困難だった硬質磁器の製法を確立し、ヨーロッパ初の硬質磁器製作所として発展。以来300年以上にわたり、卓越した造形技術と繊細な手描きの絵付けによって、ヨーロッパの磁器文化を牽引してきた。
マイセンの磁器を特徴づけるのは、白く透き通るような素地の美しさと、熟練した職人による精緻な装飾だ。とりわけ花や植物を題材とした絵付けは、18世紀から受け継がれる重要な伝統のひとつ。当初は中国磁器の影響を受けた東洋的な意匠が中心だったが、やがてヨーロッパの草花も取り入れられ、独自の装飾芸術へと発展していった。
そんなマイセンの伝統的な磁器絵付けと、ドイツ高級時計製造の技術が融合した。
パートナーとなったのは、1845年に時計産業が始まったザクセン州グラスヒュッテの伝統を継承するグラスヒュッテ・オリジナル。両者が共同で生み出した新作が、〈セネタ・マイセン「Cherry Blossom」〉である。

900℃の焼成を重ねて生まれる、手描きの桜
新作の主役は、ホワイトの磁器製文字盤に描かれた桜の花だ。モチーフとなったのは、日本の十月桜をはじめとした冬桜。春の桜とは異なり、紅葉の季節に可憐な花をつけるその姿は、移ろいゆく季節の美しさを象徴している。
文字盤の製造を担当するのは、マイセンの工房だ。極めて薄い磁器製文字盤に、熟練の絵付師が極細の筆を使い、桜の花や枝を一本一本手作業で描いていく。
その色彩を支えているのが、マイセンのカラーラボラトリーである。長年にわたって受け継がれてきた独自の顔料調合技術によって、淡いピンクの花弁や枝の微妙な色合いが表現される。
絵付けの工程では、色を重ねるたびに約900℃の窯で焼成を行う。こうした手間のかかる工程を経ることで、磁器ならではの透明感と、豊かな奥行きを持つ色彩が生まれる。
完成した文字盤には、時刻を示すインデックスすら設けられていない。桜の絵付けそのものを最大限に引き立てるため、表示は時針と分針のみという潔い構成が採用された。

レッドゴールドのケースが引き立てる磁器の美しさ
ケースにはレッドゴールドを採用。直径40mm、厚さ10.2mmという比較的スリムなプロポーションに仕上げられている。ソリッドゴールド製の時針と分針もレッドゴールドで統一され、温かみのある色調が白い磁器文字盤と調和する。
一方、ストラップにはダークブルーのルイジアナ産アリゲーターレザーを組み合わせた。レッドゴールド製の尾錠を備え、華やかな文字盤を落ち着いた色彩で引き締めている。装飾的な要素をあえて文字盤に集中させることで、磁器絵付けの芸術性を際立たせたデザインといえるだろう。

▲100時間のパワーリザーブを備える自社製キャリバー
芸術的な文字盤の裏側には、グラスヒュッテ・オリジナルが誇る機械式時計製造の技術が凝縮されている。搭載されるのは、自社製自動巻きキャリバー36-16。毎時28,800振動(4Hz)で駆動し、約100時間のパワーリザーブを実現している。
シリコン製ヒゲゼンマイを採用することで、温度変化や磁場の影響に対する耐性を高めているほか、リューズ操作による秒停止機構も備えている。
ムーブメントの仕上げにも、ドイツ時計製造の伝統が色濃く反映されている。サファイアクリスタル製のケースバックからは、グラスヒュッテ伝統の3/4プレートに施されたリブ仕上げや、手彫り装飾を施したテンプ受け、サンレイ仕上げの手巻きチェーンホイールなどを鑑賞できる。
さらにローターには、ブランドのダブルGロゴをあしらったソリッドゴールド製スケルトンローターが採用されている。ローターは両方向に回転し、ムーブメントの精緻な装飾を視覚的にも楽しめる構造となっている。
また、本作はグラスヒュッテ・オリジナルの特別なアトリエモデルとして、一本の時計を最初から最後まで一人の時計職人が組み立てる方式を採用している。
マイセンの絵付師が文字盤を完成させ、グラスヒュッテの時計職人が機械式時計として仕上げる。異なる分野の職人技がひとつの時計に結実しているのだ。
ドイツの伝統工芸が表現する日本の美意識
マイセンの磁器とグラスヒュッテ・オリジナルの時計製造技術。いずれもザクセン地方に根差し、長い年月をかけて磨き上げられてきたクラフトマンシップである。
そのふたつが、日本と縁の深い冬桜というモチーフを通じて出会ったことは興味深い。
時とともに散りゆく桜の美しさを、長い年月にわたって色彩を保つ磁器に描き、機械式時計として時を刻ませる。〈セネタ・マイセン「Cherry Blossom」〉は、そんな対照的な時間の概念をひとつに結びつけた作品といえよう。
Tech Specs
グラスヒュッテ・オリジナル〈セネタ・マイセン「Cherry Blossom」〉 Ref. 1-36-16-05-05-01 ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー36-16)。27石。28,800振動/時。パワーリザーブ約100時間 ケース&文字盤:レッドゴールドケース(直径40mm、厚さ10.2mm)、マイセン磁器製文字盤、手描きの桜モチーフ。レッドゴールド製時分針。両面無反射コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル風防。サファイアクリスタルケースバック。ストラップ:ダークブルーのルイジアナ産アリゲーターストラップ、レッドゴールド製尾錠。5気圧防水。¥4,939,000
Brands:Glashuette Original
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