Chopard L.U.C Quattro Revolution Re-Edition 広告バナー

パネライ、47mmでわずか約105g——驚きの軽さを実現した新作

News

News

Panerai Unveils the 47mm Luminor Tourbillon PAM01784, Weighing Just 105 Grams

パネライ、47mmでわずか約105g——驚きの軽さを実現した新作

〈ルミノール トゥールビヨン PAM01784〉

イタリア海軍のために生まれた47mmケースの伝統を継承しながら、グレード5チタンによって驚くほどの軽量化を実現。独自の水平トゥールビヨンと6日間のパワーリザーブを備えた、パネライの新たなハイコンプリケーションが登場した。

by Revolution Japan. Oct 16,2026

イタリア海軍の歴史を受け継ぐ47mmケース

 パネライの歴史は、イタリア海軍との深い結びつきなしには語れない。1860年にフィレンツェで創業した同社は、20世紀初頭からイタリア海軍に精密機器を供給。1935年には、イタリア海軍向けに夜光文字盤を備えたダイバーズウォッチの試作機Ref.2533を開発し、その後も特殊潜水部隊のために、過酷な水中任務に耐える堅牢性、高い視認性、優れた防水性能を追求してきた。

 なかでも47mmという大型ケースは、パネライの歴史を象徴するサイズである。1960年代にイタリア海軍へ供給された時計にも採用され、現在に至るまでブランドのアイデンティティを形づくってきた。

 今回発表された〈ルミノール トゥールビヨン PAM01784〉も、その伝統的な47mmケースを受け継いでいる。しかし、特筆すべきはその重量だ。これほど大型のケースに複雑なトゥールビヨン機構を搭載しながら、重量はわずか約105g。見た目の迫力からは想像しにくい軽さを実現している。

 その秘密は、ケースだけでなく、ムーブメントの主要部品にもグレード5チタンを採用したことにある。

47mmで約105g。その軽さを生むチタン構造

 グレード5チタンは、軽量でありながら高い強度と耐食性を備える素材だ。パネライによれば、ステンレススティールと比較して44%軽量で、硬度は60%高いという。

 PAM01784では、サテン仕上げのケースとポリッシュ仕上げのベゼルにグレード5チタンを使用。さらに、手巻きキャリバーP.2005/Tのブリッジやプレートにも同素材を採用している。

 チタンの密度は、一般的にムーブメントの部品に使われる真鍮のおよそ半分。ケースだけを軽くするのではなく、ムーブメントそのものの軽量化にも取り組むことで、47mmという堂々たるサイズと、約105gという軽さを両立させた。

 しかも、チタン製のブリッジとプレートには鮮やかなブルーの仕上げが施されている。文字盤を取り払ったスケルトン構造によって、これらの部品が時計の表側から見えるため、ブルーの機械構造そのものがデザインの主役となっている。

 パネライとチタンの関係は、1985年に発表された〈ミッレメトリ〉の試作機にまで遡る。このモデルも47mmのチタンケースと特徴的なリュウズプロテクターを備えていた。1998年にはチタンを正式にコレクションへ採用し、その後も素材技術の研究を続けてきた。

 PAM01784は、こうした長年の素材開発の成果を、ハイコンプリケーションの世界へと発展させたモデルといえる。

30秒で1回転する独自のトゥールビヨン

 搭載する手巻きキャリバーP.2005/Tの最大の特徴は、パネライ独自のトゥールビヨンである。

 一般的なトゥールビヨンが60秒で1回転するのに対し、パネライの機構は30秒で1回転。さらに、テンプの軸に対して垂直な軸を中心に回転するという、独特の構造を採用している。

 その構造は極めて複雑で、パネライによれば、トゥールビヨンケージの組み立てには、一般的なムーブメントの組み立てに必要な時間の約7倍を要するという。

 PAM01784では、スケルトン構造によってトゥールビヨンの動きを文字盤側から鑑賞できる。さらに9時位置には、トゥールビヨンと同じ速度で回転するインジケーターを配置。これは、トゥールビヨンをケースバック側からしか見ることができなかった初期モデルの意匠を継承したものだ。

3つの香箱で6日間のパワーリザーブ

 キャリバーP.2005/Tは、3つの香箱によって144時間、すなわち6日間のパワーリザーブを実現している。3つの香箱に収められた主ゼンマイの全長は、合計1.36m。リュウズを68回転させることで完全に巻き上げることができる。

 注目すべきは、その配置方法だ。3番目の香箱をほかの2つの香箱の横に配置し、歯車を直接噛み合わせることで、ムーブメントの厚さを増やさずに長時間の駆動を可能にしている。

 さらに、ムーブメント外周には扇形のパワーリザーブ表示を配置。20個以上の部品からなる専用機構を用い、複雑なスケルトン構造を損なうことなく残りの駆動時間を表示する。

 GMT機能も備え、現地時間の時針を1時間単位で前後に独立調整できるトラベラーGMT方式を採用。12時間GMT針と24時間表示によって、ホームタイムを確認できる実用的な仕様となっている。

デザインにも息づくイタリア海軍の記憶

 スケルトン構造のムーブメントを支えるグリッド状のモチーフにも、パネライらしい歴史的背景がある。

 その着想源となったのは、かつて海軍艦艇の下に張られていた防潜網だ。イタリア海軍の特殊潜水部隊は、パネライの時計を装着し、こうした障害物を潜り抜けながら任務を遂行していたという。

 また、ドーム型サファイアクリスタル風防は、1960年代の歴史的モデル、Ref.6152/1に着想を得たもの。大きく湾曲した風防は、見る角度によってインデックスをわずかに拡大し、スケルトンムーブメントの立体感を強調する。

 ブルーを基調としたムーブメントには、GMTやパワーリザーブ表示のアクセントとしてオレンジを使用。これは海上で使われるブイを想起させる色彩であり、複雑な表示を判読しやすくする役割も担う。

 防水性能は10気圧(約100m)を確保。高度な複雑機構を搭載しながら、実用的な防水性能を維持している点も、軍用時計をルーツとするパネライならではだ。

 ストラップにはブルーのアリゲーターを組み合わせ、交換用としてブルーのラバーストラップも付属する。

 47mmというサイズを守りながら、約105gという軽さを実現した〈ルミノール トゥールビヨン PAM01784〉。イタリア海軍のための堅牢な計器から、現代のハイコンプリケーションへ。パネライの歴史と技術革新が、ひとつの時計に凝縮されている。

Tech Specs

パネライ〈ルミノール トゥールビヨン PAM01784〉 ムーブメント:手巻き(Cal.P.2005/T)。31石。28,800振動/時。パワーリザーブ約144時間 ケース:グレード5チタンケース、直径47mm。10気圧防水 ストラップ:ブルーアリゲーターストラップ、ブルーラバーストラップ付属。重量約105g 機能:時・分表示、スモールセコンド、水平トゥールビヨン、トゥールビヨンインジケーター、GMT、パワーリザーブ表示。¥27,181,000(参考価格)

Brands:Panerai

▼関連記事

パネライ、90年代ルミノールを初の42mmで再構築

Most Read

Daily
Weekly
Monthly