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Revolution Awards 2025: ベスト・ハンドメイド賞

Editorial

革命的な手作業への回帰。グルーベル・フォルセイの〈Hand Made 2〉が、2025年ベスト・ハンドメイド賞を受賞した。工業プロセスを排した究極の職人技に迫る。

Editorial

Revolution Awards 2025: Best Handmade — Greubel Forsey Hand Made 2

Revolution Awards 2025: ベスト・ハンドメイド賞

グルーベル・フォルセイ〈Hand Made 2〉

革命的な手作業への回帰。グルーベル・フォルセイの〈Hand Made 2〉が、2025年ベスト・ハンドメイド賞を受賞した。工業プロセスを排した究極の職人技に迫る。

by Cheryl Chia . Jan 27, 2026

 時計製造において、「ハンドメイド」という言葉は、実際には手仕上げが施されただけの時計を指して、カジュアルに使われることが多い。しかし、真の「ハンドメイド」は全く別のものだ。

 それは、現代的な工業プロセスを意図的に排除し、すべてのコンポーネントを原材料から手作業で作り上げることである。つまり、伝統的な手動工具や手回し旋盤を用いて、ベンチで手作業による切削、フライス加工、鋸引き、ヤスリがけ、ドリル加工、成形、仕上げを行うことだ。

 その結果生じる工程は、CNC加工されたパーツから始まり、手仕上げ、組み立て、調整へと進むプロセスとは比較にならない。本賞は、その違いを正当に評価するために存在し、グルーベル・フォルセイの〈Hand Made 2〉は、まさにその体現であると言える。

グルーベル・フォルセイ〈Hand Made 2〉(©Revolution)

 グルーベル・フォルセイの「ハンドメイド」ウォッチの起源は、2005年に同ブランドがフィリップ・デュフォーやヴィアネイ・ハルター、後のフェリックス・バウムガートナーやマルティン・フライといった巨匠たちと共に立ち上げた「タイム・イオン財団(Time Æon Foundation)」にまで遡る。

 伝統的な時計製造技術が目に見えて衰退しつつあった時期に構想されたこの財団は、伝統的な技能と手法を保存し、継承することを目的としていた。グルーベル・フォルセイ社内では、その理念が自社での能力発揮へとつながり、まず〈Hand Made 1〉が、続いて〈Hand Made 2〉が生み出された。

グルーベル・フォルセイ〈Hand Made 1〉

 〈Hand Made 1〉がトゥールビヨンを搭載していたのに対し、〈Hand Made 2〉はパワーリザーブ表示を備えた時刻表示のみの時計である。トゥールビヨンの複雑さをあえて削ぎ落としながらも、手作業による製作という妥協なき哲学は貫かれている。コンポーネントの96%はゼロから手作りされており、残りの4%はサファイアクリスタル、主ゼンマイ、バネ棒、宝石のほとんど、ケースガスケットといった要素に限定されている。

立体的なムーブメントは、細部まで施された美しい仕上げを、余すところなく見せている。磨き上げられた丸みのあるスティール製のコック(受け)や、面取りされた歯車、そして手作業で成形された円錐形のサファイアの軸受(ジュエル)にいたるまで、そのすべてを目で楽しむことができる。(©Revolution)

 実際、このハンドメイドアプローチには時計を構成する270個の部品を完成させるために約5,000時間の労働が必要となる。ネジ一本を作るだけでも約8時間を要するのだ。輪列のホイール一つをとっても、標準的な工業生産されたギアの600倍以上の時間を要する。このような数字は、工業的な効率を拒絶し、伝統的な手法を優先した結果である。

 注目すべきは、この〈ハンドメイド 2〉が前作の〈ハンドメイド 1〉と同様に、決して限定品ではないという点だ。なぜなら、これこそがグルーベル・フォルセイというブランドの根幹にある、時計作りへの姿勢そのものだからである。したがって、本作は一度限りの特別な限定モデルとして完結するわけではない。オーダーすれば、本物の手作り腕時計をいつでも手に入れられる、現代の時計界において極めて貴重な存在となっている。

グルーベル・フォルセイ〈Hand Made 2〉 (©Revolution)

 このムーブメントで目を引く特徴の一つが、10時位置の香箱(バレル)の隣に配置された、巨大なサファイアの軸受(ジュエル)だ。手作業で円錐形に削り出されたこの軸受は、パワーリザーブ表示のための、伝統的な差動ねじ機構の一部を構成している。

 今日において軸受を手作業でカットすることは極めて稀なケースである。かなり以前から、工業的な製造方法や、専門サプライヤーから完成した軸受を定期調達する手法に取って代わられている。

10時位置の香箱(バレル)の隣に配置されたその巨大なサファイアの軸受(ジュエル)は、パワーリザーブ表示のための、伝統的な差動ねじ機構の一部を構成している。 (©Revolution)

 〈Hand Made 2〉において、この軸受は伝統的な研磨(ラピダリー)技術を用い、円柱状の原石からすべて手作業で成形されている。その工程は、ダイヤモンドペーストを用いた段階的な研磨と、形状の絶え間ない管理に依存しており、現代の時計製造がほぼ排除してきた「素材が破損するリスク」を受け入れることを意味する。

 単なるベアリング(軸受)として使われる通常の宝石とは異なり、これは機構の機能パーツであり、パワーリザーブの差動装置の動きを直接制御している。

 グルーベル・フォルセイは、このパーツを「マイルストーン」と表現しているが、それに異論を唱えるのは難しい。

 なぜなら、素材が壊れるリスクや不確実性を「ものづくり」の本質的な要素として再び引き戻し、現代の時計メーカーの大半が備えていない、あるいは引き受ける気すらないほどの高度な手作業の技術を要求しているからだ。

Brands: Greubel Forsey

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