}
ショパール広告バナー

ティファニー〈アトラス〉が刷新

News

ニューヨークの精神を体現する不朽の名作が、現代的な意匠と待望の自動巻きを纏い、新たな時を刻み始める——その街の鼓動を、その腕に。

News

The Tiffany & Co. Atlas Watch is back, and Now it’s Automatic

ティファニー〈アトラス〉が刷新

ニューヨークの精神を体現する不朽の名作が、現代的な意匠と待望の自動巻きを纏い、新たな時を刻み始める——その街の鼓動を、その腕に。

by  Felix Scholz. July 7, 2025

 1853年、アイコニックなジュエリーブランドの創設者、チャールズ・ルイス・ティファニーは、ニューヨークのブロードウェイにある店の入り口に、一つの時計を設置した。ローマ数字に優美な針を添えたそれは、時代に左右されない正統な美しさを湛える逸品であった。しかし、この時計を真にニューヨークの象徴へと押し上げたのは、背後で支える“ある巨神”の存在だったのである。

 その背で重厚な時計を支えていたのは、ギリシャ神話で天と地を担う宿命を負った巨神、アトラスだ。ティファニーの世界において、彼は天を支え続ける果てしない重責から解き放たれ、「時間」そのものを見守るという、新たな象徴となったのである。

 この時計は瞬く間に街のランドマークとなり、1940年には5番街の現本店へと移設され、今この瞬間も、ニューヨークの歴史を誇らしげに見守り続けている。

 この巨大なタイムピースが持つ重要性と長い歴史を考えれば、それがずっとティファニーにとって尽きることのないインスピレーションの源となってきたのは、当然のことと言えるだろう。その最新形として登場したのが、日常の装いに寄り添う、3つのサイズバリエーションを揃えた、全く新しい〈アトラス ウォッチ〉だ。

▲1940年当時のティファニー〈アトラス クロック〉

 この最新作について詳しく触れる前に、〈アトラス クロック〉から着想を得たウォッチコレクションは、今回が初めてではないことをお伝えしておきたい。

 1980年代には、ミニマルな文字盤とローマ数字を浮き彫りにしたベゼルを組み合わせた、いかにも当時らしいデザインが登場した。これに続く1990年代半ばには、基本的なスタイルはそのままに、より多彩なラインアップへと拡充されている。

▲1983年当時のティファニー〈アトラス ウォッチ〉

 現代の〈アトラス ウォッチ〉は、こうした歴史を引き継ぎながらも、紛れもなく2025年のデザインへと進化しているのだ。デザインの要であるローマ数字は、現在は文字盤の上に配置されているが、その見せ方は極めてスタイリッシュだ。

 文字盤中央を囲む幅広の外周リングに、数字が一段低く彫り込まれるような形でレイアウトされており、質感と奥行きの両方を生み出している。

 サイズ展開は29mm、34mm、38mmの3つで、すべて精悍なステンレススチールケースを採用している。小ぶりなサイズにはダイヤモンドをセットした華やかなベゼルの選択肢もあり、全モデルには、中央の1列はサテン仕上げ、外側の2列はポリッシュ仕上げが施された一体型のブレスレットが備わっている。

 最も小ぶりな29mmモデルにはラ・ジュー・ペレ社製のソーラーキャリバーが搭載されているが、その他のモデルには、このコレクションとして初めて、スイス製自動巻きムーブメントが採用された。

 100m防水という実用性も相まって、毎日愛用できる時計として申し分ないスペックを誇る。そして、多くの人にとって最大の魅力となるのは、やはりその文字盤だろう。控えめなシルバーも用意されているが、ティファニーの時計を手にするならば、誰もが“ティファニー ブルー”の文字盤を求めるはずだ。

 この色は常に羨望の的となり、数多のブランドに模倣されてきたが、本家が放つ輝きを超えるものは、未だに存在しないのである。

▲(左)ティファニー〈アトラス ウォッチ〉  38mm 、 (右)ティファニー〈アトラス ウォッチ〉  34mm

 LVMHグループのもと、新時代を歩み始めたティファニーの時計製作。その旅はまだ始まったばかりだが、この作品を見る限り、その先には明るい未来が待っているに違いない。

Brands:Tiffany & Co.

Brand:Tiffany