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パテック フィリップ、〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉を発表

Editorial

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Patek Philippe Debuts 6 New Gondolo Ladies First Watches in Milan

パテック フィリップ、〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉を発表

パテック フィリップは、「ウォッチアート・グランド・エキシビション(ミラノ2026)」の開幕に合わせ、新作〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉6モデルを発表した。2009年の〈レディス・ファースト・クロノグラフ〉に通じる丸みを帯びたクッション型ケースを現代的に再解釈。ゴールドの組み合わせや華やかなジェムセッティングによって、歴史あるゴンドーロに新たな表情を与えている。

by Felix Scholz.Oct 1, 2026

 パテック フィリップの「ウォッチアート・グランド・エキシビション(ミラノ2026)」が、いよいよ開幕した。会場には500点を超えるタイムピースをはじめ、歴史的なアーカイブや希少なハンドクラフトが集結。さらに今回、コレクションに加わる新作として〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉が発表された。

 ゴンドーロは、パテック フィリップの歴史に長くその名を刻んできたコレクションだ。そして、そのルーツは意外にもブラジルにある。

 ジュネーブから遠く離れたブラジルには、かつて有力時計宝飾店Gondolo & Labouriauが存在した。「ゴンドーロ」の名を冠した腕時計が初めて登場したのは1910年。ブラジル市場に向けて製作された、長方形やトノー型のケースをもつアール・デコ調のタイムピースだった。

 時代が進み、1993年になると、パテック フィリップは「ゴンドーロ」を正式なコレクションとして確立。力強い幾何学的フォルムを特徴とするフォルム・ウォッチとして、比較的シンプルなモデルから、伝説的なRef. 5200Gに代表される複雑時計、さらには優美な曲線を描く〈ゴンドーロ・セラータ〉のような華麗なジュエリー・ウォッチまで、幅広い展開を見せてきた。

 そして2009年には、その華やかさと高度な時計製造技術を融合させた〈レディス・ファースト・クロノグラフ〉が登場する。女性の腕元のために開発された本格的な高級クロノグラフであり、パテック フィリップのレディス・ウォッチに新たな時代を切り開いた一本だった。

▲左:パテック フィリップ〈ゴンドーロ〉Ref.5200G-010(Image: Sotheby’s) 右:パテック フィリップ Ref.7071R-001(Image: Christie’s)

 今回復活したのは、スクエア型でありながら、柔らかく丸みを帯びたケースを特徴とするゴンドーロだ。パテック フィリップによれば、新しい〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉は、「自分自身の価値観に基づいて選択する現代の女性に向けて、日常的に身に着けやすいジュエリー・ウォッチを提案したい」というティエリー・スターン社長の思いから生まれたという。

 パテック フィリップのレディス・ウォッチには、日常使いを意識した〈Twenty~4〉や、より華やかな〈アクアノート・ルーチェ〉など、すでに幅広い選択肢が揃う。そこに〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉が加わることで、そのラインナップはさらに充実することになった。また今回の発表に合わせ、女性をパテック フィリップの物語の中心に据えた新キャンペーン「I AM. I WEAR」もスタートしている。

 では、新作を見ていこう。全6モデルは、大きく2つのグループに分けられる。Ref.7043G-001、Ref.7043R-001、Ref.7043GR-001の3モデルと、より豪華なジェムセッティングを施したジュエリー仕様のRef.7043/250G-001、Ref.7043/250R-001、Ref.7043/250GR-001だ。

▲パテック フィリップ〈ゴンドーロ・レディス・ファースト〉左から:Ref.7043G-001、Ref.7043R-001、Ref.7043GR-001

▲パテック フィリップ〈ゴンドーロ・レディス・ファースト Joaillerie〉左から:Ref.7043/250R-001、Ref.7043/250G-001、Ref.7043/250GR-001

 6モデルはいずれも、実際に身に着けやすいサイズに仕上げられている。ケースサイズは31×34.8mm、厚さは8.03mmで、防水性能は30m。モデルによって異なるゴールド素材を採用し、時・分表示を備える。ムーブメントはクオーツのキャリバー E15で、日常的に気兼ねなく使えるという、このコレクションのコンセプトにもよく似合う。

 なかでもJoaillerieモデルでは、ケースとキャリバーが、パテック フィリップの高度なジェム・セッティング技術を披露するための舞台となっている。ケースからダイヤルまでダイヤモンドで覆われ、合計687個のブリリアントカット・ダイヤモンドをセット。アワーマーカーには、Ref.7043/250G-001がブルー・トパーズ、Ref.7043/250R-001がグリーンのツァボライト、Ref.7043/250GR-001がパープルのアメシストを採用する。

 687個のダイヤモンドのうち、253個がケースとラグ、108個がダイヤル外周のフランジ、303個がダイヤル中央に同心円状にセッティングされ、さらにバックルにも23個があしらわれる。まさに時計全体をダイヤモンドで包み込んだような仕上がりだ。

 なかでも目を引くのが、Ref.7043/250GR-001だ。ホワイトゴールドのケース本体にローズゴールドの可動式ラグとリュウズを組み合わせ、ダイヤルにも同様のツートーンの表現を採用。大量のダイヤモンドが放つ華やかさに、異なるゴールドのコントラストがデザイン上のアクセントを加えている。

 なお、ゴンドーロにはすでに、ダイヤモンドとアコヤ真珠を組み合わせたHaute Joaillerieモデル、Ref.7042/100G-010とRef.7042/100R-010が存在する。新しいJoaillerieモデルは、そうしたゴンドーロのジュエリー・ウォッチとしての系譜をさらに広げる存在といえるだろう。

 ダイヤモンドの華やかさを少し抑えたモデルが、ホワイトゴールドのRef.7043G-001、ローズゴールドのRef.7043R-001、そしてホワイトゴールドとローズゴールドを組み合わせたRef.7043GR-001の3本だ。

 基本的なデザインはJoaillerieモデルを踏襲しながら、ダイヤモンドのセッティングをダイヤル外周のフランジ部分だけにとどめ、よりカジュアルに仕上げている。ダイヤル中央部のカラーは、それぞれブルーグレー、チェスナット、シルバー・オパーリンとなる。

 ストラップも、より日常使いを意識したものだ。光沢の強いアリゲーターストラップに代えて、パテック フィリップでは近年おなじみとなったデニム調の型押しを施したカーフスキンを採用。シルバー・オパーリン・ダイヤルのツートーンモデルには、柔らかなベージュカラーのグレイン仕上げカーフスキンが組み合わされている。

 今回加わった6モデルは、ゴンドーロが受け継いできた豊かな歴史に敬意を払いながら、華やかさと実用性を巧みに両立させている。

 すべての時計に高度な複雑機構や劇的な仕掛けが必要なわけではない。ときには、日常的に身に着けやすく、そして数百個ものダイヤモンドに包まれている。それだけで十分なのだ。

Brands:Patek Philippe

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