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金色のサソリ——ウルベルク〈UR-150 ゴールデン・スコーピオン〉

Editorial

ウルベルクが〈UR-150〉の最新作〈ゴールデン・スコーピオン〉を発表した。2024年に登場した〈スコーピオン・チタン〉と〈スコーピオン・ダーク〉、そして2025年の〈ブルー・スコーピオン〉に続く本作は、42.5 × 51mmのケースを2Nイエローゴールドで仕立てた、シリーズでもっとも華やかな一本だ。3つのアワーサテライトと240度のレトログラード分表示が生み出すダイナミックな表示機構はそのままに、ゴールドの輝きによって〈UR-150〉の未来的な造形に新たな存在感を与えている。

Editorial

The URWERK UR-150 is Back in Gold

金色のサソリ——ウルベルク〈UR-150 ゴールデン・スコーピオン〉

ウルベルクが〈UR-150〉の最新作〈ゴールデン・スコーピオン〉を発表した。2024年に登場した〈スコーピオン・チタン〉と〈スコーピオン・ダーク〉、そして2025年の〈ブルー・スコーピオン〉に続く本作は、42.5 × 51mmのケースを2Nイエローゴールドで仕立てた、シリーズでもっとも華やかな一本だ。3つのアワーサテライトと240度のレトログラード分表示が生み出すダイナミックな表示機構はそのままに、ゴールドの輝きによって〈UR-150〉の未来的な造形に新たな存在感を与えている。

by Joyceline Tully . Sep 2, 2026

 ウルベルク〈UR-150〉について、多くを説明する必要はないだろう。2024年に〈UR-150 スコーピオン チタン〉と〈UR-150 スコーピオン ダーク〉の2モデルで登場したこのシリーズは、創業者フェリックス・バウムガルトナーとマーティン・フレイが追求し続けてきた、「サテライト・アワー機構」の系譜に連なるものだ。

 複数の「時」を示す数字ディスクが、中心のまわりを衛星(サテライト)のように回転しながら時刻を表示する仕組みである

〈スコーピオン〉は、その表示機構をアップデートし、再構築したモデルである。しかもそこには、文字どおり“稲妻”のようなひねりが加えられている。

▲左:ウルベルク〈UR-150 スコーピオン チタン〉 右:〈UR-150 スコーピオン ダーク〉

 中央のフライング・カルーセル上を回転する3つのアワーサテライトのうち、現在時刻を示す数字を大きなオープンワークの針が囲み、その先端が240度の分目盛り上で「分」を指し示す。従来のウルベルクでは120度の分表示が一般的だったため、ここは〈UR-150〉ならではの大きな特徴だ。

 そして60分に達した瞬間、表示機構は一気にダイナミックな動きを見せる。アワーサテライトがそれぞれ自軸上で回転すると同時に、レトログラード針が瞬時にゼロ位置へと戻り、次の1時間の表示を開始する。

▲ウルベルク〈UR-150 ゴールデン・スコーピオン〉

 この一連の動きを実現するため、ウルベルクは従来のマルタ十字機構に代えて、カムとラックを用いた新たなサテライト機構を開発した。

 さらに〈UR-150〉には、2008年の〈UR-202〉で初めて採用されたツインタービン式の自動巻きシステムも受け継がれている。ケースバック側に配された2基のタービンが自動巻きローターの動きを制御し、衝撃を和らげる役割を果たす仕組みだ。加えて、ほぼ瞬時に作動するレトログラード表示を正確に制御するため、フライホイール式の速度調整機構も組み込まれている。

▲ウルベルク〈UR-202〉

 2025年には、ブルーのALD処理を施した表示部にグリーンのスーパールミノバを組み合わせた限定モデル〈UR-150 ブルー・スコーピオン〉も登場した。

 今回の最新作は、有機的な曲線を描くケースフォルムからダイナミックな時刻表示まで、これまでの〈スコーピオン〉が備えてきた魅力をそのまま継承しつつ、イエローゴールドの輝きによってまったく異なる表情を手に入れている。従来モデルのステルス機械を思わせるストイックな印象に比べ、そのキャラクターははるかに華やかで、強い存在感を放つ。

 ケースバックに目を向ければ、そのきらびやかさはいっそう際立つ。サンドブラスト仕上げとサーキュラーグレイン仕上げを施し、3NゴールドPVDコーティングで彩られたローターと、タービンブリッジが鮮烈な輝きを見せる。

▲イエローゴールドに輝くウルベルク〈UR-150 ゴールデン・スコーピオン〉

▲左:文字盤上の時文字盤が回転しつつ分表示を指すサテライトアワー 右:自動巻きとレトログラードを制御するツインタービン機構。

 一方、時計の正面は、ケースバックに比べればぐっと抑制の効いた表情だ。もっとも、幅42.5mm、全長51mm、厚さ14.8mmという堂々たるサイズの時計を「控えめ」と呼ぶのは少々無理がある。

 それでも、きらめくゴールド、インデックスとカウンターウェイトに手作業で塗布されたホワイトのスーパールミノバ、そして複雑な角度と輪郭を描くブラックのテクスチャーが巧みに組み合わされ、全体として計算された、非常に美しいバランスに仕上がっている。

Tech Specs

ウルベルク〈UR-150 ゴールデン・スコーピオン〉 ムーブメント:自動巻きキャリバーUR-50.01、パワーリザーブ約43時間 機能:サテライト・アワー、レトログラード式分表示 ケース:42.5 × 51.0 × 14.8mm、2Nイエローゴールド、グレード5チタン製ケースバック、50m防水 ダイアル:オープンワーク ストラップ:ハイブリッドラバー、フォールディングクラスプ 限定数:25本 価格:10万5000スイスフラン(税別)

Brands:Urwerk

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