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ローラン・フェリエ——金色に輝く文字盤に浮かぶ月を鑑賞する

Editorial

ローラン・フェリエは、アニュアルカレンダーとムーンフェイズを備えた新作〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉を発表した。イエローゴールド製ケースに、トープからブラウンへと深まるグラデーション文字盤を組み合わせ、黄昏時の空と大地を表現。金色の光沢を帯びた黒曜石と、ステンドグラスのように光を通すエナメルを用いた幻想的なムーンフェイズが見どころである。

Editorial

Laurent Ferrier Debuts the Classic Moon Dusk

ローラン・フェリエ——金色に輝く文字盤に浮かぶ月を鑑賞する

〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉

 ローラン・フェリエは、アニュアルカレンダーとムーンフェイズを備えた新作〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉を発表した。イエローゴールド製ケースに、トープからブラウンへと深まるグラデーション文字盤を組み合わせ、黄昏時の空と大地を表現。金色の光沢を帯びた黒曜石と、ステンドグラスのように光を通すエナメルを用いた幻想的なムーンフェイズが見どころである。

by Lee Sheng . Sep 3, 2026

 ジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2026で、ローラン・フェリエは会場屈指の美しさを誇る新作〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉を発表した。アニュアルカレンダーとムーンフェイズを備えた〈クラシック・ムーン〉は、ブランドのファンにはおなじみのモデルである。

 これまでのモデルではホワイトやブルーといった伝統的な色が使われてきたが、今回はイエローゴールド製ケースに、ゴールデンブラウンの同系色グラデーション文字盤を組み合わせ、ひときわ魅力的な表情に仕上げた。

新作〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉

ムーンフェイズをひときわ華やかに表現

〈クラシック・ムーン〉は、どのカラーを選んでも親しみやすい時計である。12時位置に曜日と月を示す2つの小窓、6時位置にムーンフェイズを配したレイアウトは、ヴィンテージのトリプルカレンダーを好む人にとってなじみ深いものだ。

 一方で、このような伝統的な構成を採用した現代の時計が、独自性を打ち出すのは簡単ではない。ローラン・フェリエは、市場でもひときわ個性的な小石のように丸みを帯びた美しいケースと、裏側から鑑賞できる丁寧な手仕上げのムーブメントによって、ほかにはない魅力を生み出している。

 ローラン・フェリエはクラシカルな時計づくりで知られるが、スポーツウォッチの製作を始めたここ数年は、より大胆で興味深い配色にも挑戦している。

 本作は、イエローゴールド製ケースとシャンパンカラーの文字盤という、往年の時計を思わせる同系色の組み合わせである。配色は古典的だが、グラデーション文字盤を取り入れることで、新鮮な表情に仕上げている。

〈クラシック・ムーン〉3モデルを並べた様子。

 この時計の鍵となるのが、文字盤のグラデーションである。中央の明るいサンドカラーから、外周に向かってゴールデンブラウンへと徐々に深みを増していく。この温かな色調とイエローゴールド製ケースの組み合わせが、息をのむほど美しい表情を生み出している。

直径40mmのケースは、腕元にも美しく収まる。

 しかし、本作の創造性はグラデーション文字盤だけにとどまらない。モデル名が示すとおり、最大の見どころはムーンフェイズである。

 ベースとなるのは、ブラウングレーに金色の光沢が浮かぶ黒曜石だ。その表面に月と星を彫刻し、蓄光塗料を塗布することで、暗闇の中で命を吹き込まれたように輝く、リアルな夜空を表現している。

 黒曜石のディスクの上には、月の満ち欠けを示す2枚の回転ディスクが重ねられている。この半透明のディスクには、プリカジュール・エナメルと呼ばれる技法が使われている。金属の下地を使わず、枠の中にエナメルを保持することで、ステンドグラスのような透明感を生み出す技法である。まるでエナメルだけが宙に浮いているかのように見える。

ゴールデン・オブシディアン(黒曜石)とプリカジュールエナメルが使われたムーンフェイズ表示。

クラシカルな手巻きムーブメント

 本作には、ローラン・フェリエが手巻きムーブメント、キャリバーLF126.02が搭載されている。ブランドを象徴するマイクロローター式自動巻きムーブメントに比べると構成はシンプルだが、大小のブリッジを組み合わせた姿は往年のムーブメントを思わせ、十分に見応えがある。なかでも、細長いロングブレードラチェット機構が強い印象を残す。

 意外な見どころは、テンプのすぐ上にさりげなく配置されたパワーリザーブ表示である。ムーブメントが備える約80時間の駆動時間を示すものだ。同じベースムーブメントを使用するエントリーモデルの3針時計〈クラシック・オリジン〉には、この表示は備わっていない。

 ローラン・フェリエらしく、ムーブメントの仕上げも美しい。ブリッジの縁には、幅が広く丸みを帯びた面取りが施されている。さらに、テンプを支える小さなブリッジにまで、仕上げの難しい内角の面取りが設けられている。

美しい内角のアングラージュが見どころとなるキャリバーLF126.02。

Tech Specs

ローラン・フェリエ〈クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ〉 リファレンス:LCF039.J2.BW1 ムーブメント:キャリバーLF126.02、手巻き、約80時間パワーリザーブ、毎時2万1600振動(3Hz) 機能:時・分表示、スモールセコンド、アニュアルカレンダー、ムーンフェイズ、パワーリザーブ表示 ケース:直径40mm、厚さ12.90mm、18Kイエローゴールド、30m防水 ストラップ:モカカラーのヌバック、18Kイエローゴールド製ピンバックル 販売:ローラン・フェリエ公式ウェブサイト上でのみ販売 限定本数:世界限定20本 価格:9万3000スイスフラン(税別)

Brands:Laurent Ferrier

Brand:Laurent Ferrier, Rolex

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