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ベル&ロスが描く新たな旅——〈BR-03 スペースミッション〉

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Bell & Ross BR-03 Space Mission: A New Journey in a Stellar Year for Space Watches

ベル&ロスが描く新たな旅——〈BR-03 スペースミッション〉

宇宙時計が豊作の2026年、ベル&ロスから「BR-03 スペースミッション」が登場した。星空を背景に、月が時を、宇宙船が分を告げる。おなじみのスクエアケースに広がるのは、時の流れとともに表情を変える、小さな宇宙の風景だ。

by Revolution Japan. Oct 19, 2026

 2026年は宇宙時計の当たり年だ。IWCは有人宇宙飛行を想定した時計を開発し、セイコー アストロンは限定モデルで銀河の情景を表現、ブレモンは自社の時計を月面探査車に搭載する計画を打ち出した。長引く戦争や物価上昇など、地上で嫌なことが続くと、人々の思いは宇宙へと向かうのだろうか……。

 そこへ、ベル&ロスからもうひとつ、眺める楽しみに満ちた新作が届いた。〈BR-03 スペースミッション〉である。ブラックのスクエアケースに収まるのは、青い地球と月、そして宇宙船。時刻を確かめるたびに、その位置関係が少しずつ変わっている。機械式時計の針の動きを、宇宙を巡る旅へと読み替えた一本だ。

 ベル&ロスはすでに、2025年の〈BR-03 アストロ〉で、地球や天体を使ったグラフィカルな時刻表示を披露している。いわば独創的な宇宙時計の先駆者だ。航空の世界と深い関わりを持つベル&ロスにとって、空の先に広がる宇宙は、自然な想像の行き先でもある。

 その系譜を受け継ぐ今回の主役は、フランスのダッソー・アビエーションが開発を進める再使用型スペースプレーン構想「ヴォルテックス」だ。宇宙で任務を行った後、大気圏へ再突入し、航空機のように滑走路へ着陸することを目指している。だから、かつてのスペースシャトルのように滑空用の羽根がついている。

 文字盤の背景には、ブラックのアベンチュリンガラスを採用した。細かなきらめきが星々を思わせ、その手前に地球と月、さらに宇宙船を重ねることで、小さな文字盤に奥行きが生まれる。遠くには火星を表す赤い点も見える。黒いケースに囲まれた円形の風景は、宇宙船の窓から外を眺めているようだ。

 この情景そのものが時刻表示を担っているところに、本作の魅力がある。地球と月は透明なディスクにプリントされており、ディスクは12時間で一周。その上の月が「時」を示す。「分」を知らせるのはヴォルテックスの機首だ。宇宙船が60分で文字盤を一周するあいだに、地球と月もゆっくりと位置を変えていく。

 つまり、読み方の基本は普通の2針時計と同じ。月を時針、宇宙船の機首を分針として見ればよい。それでいて、目に入るのは二本の針がつくる角度に加え、地球を背景に飛ぶ宇宙船の姿である。時計のごく身近な動作に、これほど具体的な物語を与えられるのが面白い。時刻を知ったあとも、もう少し文字盤を眺めていたくなる。

 こうした遊び心を包むのは、航空機のコックピット計器を着想源とするBR-03のスクエアケースだ。幅41mm、厚さ10.60mmのブラックセラミックにマイクロビーズ加工を施し、光沢を抑えた表情に仕上げた。四隅のビスを備える端正な輪郭があるからこそ、文字盤の自由な発想も引き立つ。

 内部には自動巻きキャリバーBR-CAL.325を搭載し、パワーリザーブは54時間。100m防水を確保し、ブラックラバーとブラックの合成ファブリック、2種類のストラップを用意する。宇宙の情景を楽しむ一本として、日常使いのための仕様も押さえている。

 宇宙時計が豊作の今年、ベル&ロスが差し出すのは、時間とともに風景が変わる楽しみだ。地球が傾き、月が進み、宇宙船がその前を横切る。腕元の小さな窓をのぞくたび、いつもの一日にも、少しだけ遠くへ思いを馳せる余裕が生まれるだろう。

Tech Specs

ベル&ロス BR-03 スペースミッション Ref. BR03A-SPM-CE/SRB ムーブメント:自動巻き、54時間パワーリザーブ ケース:ブラックセラミック製、幅41mm、厚さ10.60mm。100m防水 限定数:世界限定999本。¥748,000

Brands:Bell&Ross

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