Chopard L.U.C Quattro Revolution Re-Edition 広告バナー

キングセイコー〈VANAC〉がチタン化。GPHGノミネート!

Editorial

2025年に復活を果たしたキングセイコー〈VANAC〉が、新たなバリエーションを加えて進化した。新登場した3本のレギュラーモデルはチタンケースを採用し、大幅な軽量化を実現。さらに、ブランドを象徴する「セイコーブルー」をまとったセイコー創業145周年を記念する800本限定モデルもリリースされた。

Editorial

King Seiko Lightens Up the VANAC and Marks 145 Years in Blue

キングセイコー〈VANAC〉がチタン化。GPHGノミネート!

2025年に復活を果たしたキングセイコー〈VANAC〉が、新たなバリエーションを加えて進化した。新登場した3本のレギュラーモデルはチタンケースを採用し、大幅な軽量化を実現。その出来栄えは評価が高く、2026年のGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)にも最終ノミネートされた。さらに、ブランドを象徴する「セイコーブルー」をまとったセイコー創業145周年を記念する800本限定モデルもリリースされた。

by Matthew De Jesus. Sep 11, 2026

〈VANAC〉とはどんな奴だ?

 現代のキングセイコーの中でも、〈VANAC〉(バナック)はひときわ大胆で個性的な存在だ。もしキングセイコーの各コレクションがパーティーに集まるとしたら、フレアパンツを颯爽とはいて現れそうなのが、この〈VANAC〉である。

 初代〈VANAC〉が登場したのは1972年だ。鮮やかな色使い、シャープなライン、大胆なデザインが時代を先取りしていた。1970年代は硬質なエッジ、金属的な質感を特徴とする、日本独自の未来的なデザインが鮮明になった時代でもある。〈VANAC〉は、まさにそうした1970年代の空気を色濃く映し出した時計だった。

1972年に発表された初代キングセイコー〈VANAC〉。鮮やかなカラーリングと大胆なケースデザインが特徴だった。

  〈VANAC〉は、端正でミッドセンチュリー的なデザインを得意とするキングセイコーの中にあって、昔からひときわ華やかで外向的な存在だった。

 2025年に復活した〈VANAC〉では、その個性を現代的なスポーツウォッチとして再解釈。ベゼルを持たない多面構成のケース、ケースと一体感のあるブレスレット、そして新開発の高性能ムーブメントCal.8L45を組み合わせることで、往年の大胆さを受け継ぎながら、まったく新しい〈VANAC〉へと生まれ変わった。

2025年、現代的なスポーツウォッチとして復活したキングセイコー〈VANAC〉

 今年の新作では、セイコーは〈VANAC〉の核となる個性にはあえて手を加えなかった。レギュラーモデル3本では、これまでのケースとブレスレットのデザインをそのままに、素材をチタンへ変更することで軽量化を実現。

 一方、ステンレススティール製モデルは、セイコー創業145周年を記念する特別仕様として、シルバーホワイトのダイアルに、着想元のセイコーブルーをキングセイコーとして解釈した色をアクセントを組み合わせた限定モデルとなっている。

左:キングセイコー〈VANAC〉チタン HKF001J 右:セイコー創業145周年記念限定モデル キングセイコー〈VANAC〉 HKF004J

 同じフォルムで、より軽く

  新たに登場したチタンモデルHKF001J、HKF002J、HKF003Hは、昨年の復活モデルで採用されたサイズをそのまま継承している。ケース径41mm、厚さ14.3mm、ラグ・トゥ・ラグ45.1mm。比較的短いラグ・トゥ・ラグによって、ボリュームのあるケースながら手首への収まりは良好だ。

 さらに、チタンを採用したことで、装着感は大きく向上した。ステンレススティール製モデルと比べて64gもの軽量化を実現し、重量は約128gに抑えられている。

キングセイコー〈VANAC〉チタン HKF001J、HKF002J、HKF003J

 〈VANAC〉にとって、チタンという素材は理にかなった選択だ。幅広いケースサイドやシャープなショルダー、そしてケースへそのままつながるブレスレットなど、この時計は金属そのものの存在感を生かしたデザインだからである。

 ステンレススティールでは力強さが際立つ一方、チタンを採用したモデルでも、そうした視覚的な迫力を損なうことなく、はるかに軽快な装着感を実現している。

キングセイコー〈VANAC〉チタン製モデル HKF001J。

  チタン特有の落ち着いたグレーの色調は、ザラツ研磨による鏡面仕上げの面とヘアライン仕上げとのコントラストを一層際立たせている。

 ブレスレットは短いリンクを連ねることでケースからのラインを自然につなぎ、一体型ブレスレットを思わせるシルエットを形成している。ただし、クイックリリース式のばね棒を採用しており、厳密にはケースと一体構造のインテグレーテッド・ブレスレットではない。

キングセイコー〈VANAC〉チタン HKF003J。

ダイアルに宿る、TOKYO DRIFT

  ダイアルは、今回セイコーが最も手を加えた部分だ。2025年モデルでは主に横方向のストライプが採用されていたが、新しいチタンモデルでは、そのラインに加えて中央から外側へ放射状に広がるパターンを組み合わせている。

 セイコーによれば、そのカラーリングとデザインは、東京の高速道路を駆け抜けながら都市の地平線へ向かうイメージを表現したものだという。もし大ヒット映画映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)がリメイクされることがあれば、“ドリフト・キング”はこの時計を着けているだろう。

 カラーはHKF001Jがパープル、HKF002Jがグレー、HKF003Jがブラック。いずれも夜光を備えた時・分針、アワーマーカー、3時位置の縁取りされたデイト表示、そして12時位置のインデックスと秒針のカウンターウェイトにあしらわれた「V」モチーフを継承している。

 アワーマーカーも従来モデルよりすっきりとした印象になり、ミニッツトラックへ向かって長く伸びるデザインへと変更されている。

水平と放射状のストライプが組み合わされたダイアル。

キングセイコー〈VANAC〉チタン HKF002J。

GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)ノミネート!

 パープルダイアルのHKF001Jは、すでに大きな評価を獲得している。GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)アカデミーが選出する2026年「チャレンジ」部門の最終6本のノミネートウォッチのひとつに選ばれたのだ。

 これは1970年代的な未来感を現代によみがえらせた〈VANAC〉の個性が、いまなお十分なインパクトを放っていることを示す、ふさわしい評価といえる。

▲ GPHGの「チャレンジ」部門の6本の内1本にノミネートされた<VANAC>HFK001J。

 限定モデルのHKF004Jでは、既存の〈VANAC〉と同じ、より重量感のあるステンレススティール製ケースと、水平ストライプを基調としたシンプルなダイアルデザインが採用されている。

 今回は、シルバーホワイトのダイアル中央を鮮やかなブルーのインデックスリングが囲み、時・分・秒の3本の針にも同じブルーが用いられている。

セイコー創業145周年記念限定モデル キングセイコー〈VANAC〉HKF004J。

 このブルーは、単にデザイン上選ばれた色ではない。セイコーによれば、「セイコーブルー」のルーツは1960年代にまでさかのぼり、創業145周年を記念する第2弾コレクション全体を貫くテーマカラーとなっている。

 このモデルは、1881年に服部金太郎が創業した服部時計店から数えて145周年を迎えたことを祝うアニバーサリーモデルでもある。

セイコー創業145周年記念限定モデル キングセイコー〈VANAC〉 HKF004J。

 ケースバックでは、サファイアクリスタル上にブルーのキングセイコー・シールドマークを配し、「Limited Edition」の刻印とともに、全世界800本限定であることを示すシリアルナンバーが刻まれている。

搭載するのは同じCal.8L45

  4モデルすべてに、昨年の〈VANAC〉で初採用された自動巻きCal.8L45を搭載する。パワーリザーブは約72時間、精度は日差+10〜-5秒。ローターやブリッジに施された波模様の仕上げも、サファイアクリスタル製ケースバック越しに楽しむことができる。

 さらに、サファイアクリスタル風防、ねじ込み式リュウズ、10気圧防水を備え、キングセイコーの中でもよりスポーティな位置づけにふさわしい実用性を備えている。

過去へのオマージュにとどまらず、新たな素材とデザインで未来へ歩みを進める〈VANAC〉。キングセイコーの中で最も個性的なこのコレクションは、これからも独自の存在感を放ち続けるだろう。

Tech Specs

キングセイコー〈VANAC〉チタン HKF001J、HKF002J、HKF003J ムーブメント:自動巻きCal.8L45、パワーリザーブ約72時間 機能:時・分・秒表示、日付表示 ケース:直径41mm、厚さ14.3mm、ラグ・トゥ・ラグ45.1mm、チタン、サファイアクリスタル風防、ねじロック式リュウズ、10気圧防水 ダイアル:パープル(HKF001J)、グレー(HKF002J)、ブラック(HKF003J)、水平ストライプと放射状パターン、ルミブライト付き時・分針およびアワーマーカー ブレスレット:チタン製ブレスレット、プッシュボタン式三つ折れバックル、クイックリリース式ばね棒 ¥473,000

キングセイコー〈VANAC〉 セイコー創業145周年記念限定モデル HKF004J ムーブメント:自動巻きCal.8L45、パワーリザーブ約72時間 機能:時・分・秒表示、日付表 ケース:直径41mm、厚さ14.3mm、ラグ・トゥ・ラグ45.1mm、ステンレススティール、サファイアクリスタル風防、ねじロック式リュウズ、10気圧防水 ダイアル:シルバーホワイト(水平ストライプ)、セイコーブルーを想起させるような青のインデックスリング、ブルーの針、ルミブライト付き時・分針およびアワーマーカー ブレスレット:ステンレススティール製ブレスレット、プッシュボタン式三つ折れバックル、クイックリリース式ばね棒 ¥396,000(全世界800本限定)

Brands:King Seiko

▼ 関連ページ

大谷翔平とグランドセイコー——必然が結んだパートナーシップ

Brand:King Seiko, Rolex

人気記事ランキング

Daily
Weekly
Monthly
目次